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片恋うさぎ

ネタバレに注意したつもりで綴った感想とか…

仁義なき乙女【武藤一郎】

風間瞬 吉野裕行

仁義なき乙女&恋恋三昧 完全ビジュアルファンブック (B’sLOG COLLECTION)

【仁義なき乙女/武藤一郎】

風間瞬さん演じる
武藤一郎先生の感想です。

風間さん演じる武藤さんは、
主人公のクラスの担任。
やる気がなく、常にだるい彼は、
まともに担任としての仕事をしないし、
生きる事にも無頓着で、
食事もまともに取らない人。

そんな彼をクラス委員として
お世話する事で親しくなります。

そして彼、表の顔は教師ですが、
無為という名前で彫師の仕事をしていて、
その作品が素晴らしいと、
とても人気の彫師さんなんだとか。

ただ、見たのはトゥルーENDなのですが、
大人のゲームなのに、大人のシーンがない(笑)
美蕾さんなので、これでもかった程、
またENDは沢山あるのですが、
いつもの力尽きた…という状態のため、
そこは諦めて、彼の感想を(笑)

落ちてる所を拾ったり出来る彫師さんって、
なんかつい最近鏡界の白雪でも
出会いましたが、武藤先生の方が、
生きる事にも無頓着に見えて、
より心配な感じでしたね。

最初は生きる事に無頓着という印象でしたが、
後半、彼の抱えているものが見えた時、
「生きてていいのかな?」と、
そんな風に考えているって理解出来て。

そうすると、今までさらっと見てきた
色んな部分が切なく感じられました。

出会いのシーンで、
主人公に強く印象を与えた赤。
それをいい感じに要所要所に入れつつ、
うまくシナリオがまとまっていて、
凄い素敵でした。

儚くて、放って置けない感じが、
凄く良かったですね。

後はもう少し早く話してくれると、
もっと好きだなって思いました(笑)
いや、喋るのすら面倒なんですよね、先生。
だから、ようやく喋っているって感じは
凄く出ていたと思います。
私が単にせっかちなので、
話し方がのんびりだと、
待てないってだけです(笑)

それ以外はとても素敵でした。
風間さん、素敵な武藤先生を
ありがとうございました。

-----☆★☆-----

以下、追記にてネタバレ感想です。

 

 

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【仁義なき乙女/武藤一郎】

絵を描いてても刺青を彫っていても、
俺が先生を死に追いやったんだって思うと、
いつも辛かった。

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小さい頃から絵を描くことや、
何かを作る事にしか興味がなかった彼。
でも、彼には才能があったから、
周りもそれを許し、美大へと進んだ。

そこで初めて出来た彼女の背中に、
赤い片翼が入れられていた。
その美しさに魅入られた彼は、
その刺青を彫ったせんせいを探して、
何度も何度も押しかけて弟子にしてもらつた。

それくらいせんせいの作品は、
彼に強烈な印象を与えたから。

何も分からない彼に、
先生も兄弟子も優しくて。
それはとても幸せな時間だった。

けれど彼には才能があったから。
彼が作品を掘るようになってからというもの、
せんせいは少しずつおかしくなってしまった。

突然彼の作品をけなしてみたり、
または「お前には凄い才能がある」
と褒めてみたり。
そうして彼をあんなにも惹きつけていた、
せんせいの作品は、精彩を欠いて行った。

以来、せんせいの仕事までも、
彼に回ってくるようになり、
そうしてついにあの日が訪れた。

夕日の綺麗な夕方だった。
彼が先生の部屋に入ると、
部屋は一面の赤で満ちていた。
その赤の正体はせんせいの血液。

彼と出会い、彼の絵を作品を見て、
自分には才能がない事を痛感し、
自ら首を切り、その生命を絶った。

自分が絵を描かなければ、
自分が刺青を彫らなければ、
せんせいは今も生きていたのに。

そう思うから、自分を責める。
自分が先生を死に追いやったと。

だから辛かった。
絵を描いていても、刺青を彫っていても、
思い出すのはあの日の赤だから。
それは彼の罪の色。
夕日の赤と血液の赤。

それでも彼は真っ赤な絵を描いていた。
それは無意識にせんせいの死と、
そして自分の罪に向き合っていたのかもしれない。

そんな彼だったから、
いつも思っていた。

なんで俺生きているんだろ?

自分の存在までも否定しようとする彼。
それほどまでに、彼にとってせんせいの死は、
大きなものだった。

そんな彼を救ったのが彼女。
彼女と共に過ごすうちに、
彼女の強さに、優しさに、暖かさに、
彼は命の力を見た。

そうして学校を辞めて絵を描いた。
夕日という生命の色に向き合う、
強くて優しい彼女の背中を。

その絵がキッカケで、
再び巡り会えた二人。

あんなに絵を描くのが辛かった彼なのに、
今は描きたくてたまらない様子。
そうして彼女に頼むのです。

これからもおまえの絵を描かせて欲しい…と。

彼女が生きる力をくれたから。
生きる意味を教えてくれたから。
だからもう大丈夫。
彼女の側で強く生きて行く事でしょう。